粛啓 雲上の貴台に北陸の田舎町より、身の程も弁えず 『訴状』を差し上げますこと、お許し願います。 お届け致しました同封新旧「寶」本は、門外漢が、 日本最大の『大漢和辞典』に載る中国４０００年の 至宝、神噐「寶」について史上はじめて解明し、その 存在を立証した拙著です。	�鞄ﾇ売新聞ｸﾞﾙｰﾌﾟ本社

  写真の獅子陶印は、中国文化の黄金期、約１３００年前の唐代に、あの有名な玄宗皇帝

の勅令により製作された、唐朝の神噐・太極「寶」であります。

陶磁器蒐集が高じて運命的に、獅子・陶印「寶」と遭遇し、はからずも踏み込んだ、中

国４０００年の壮大な歴史の海原でありました。

解明の結果、この神噐「寶」は、開元〜天寶年間の30年の歳月を費やし（未製本�C★頁

巻末年表）製作された唐朝の神噐で、今日では焼成不可能な奇跡の陶磁器です。

神獣・獅子「白澤」が鎮座する印台は４７×７０×７０�oの方形で１�oの誤差も無く、

寸法を「唐代」度量衡で変換すると天子皇帝の吉数位、高さ「一」寸「五」分、印面「九」

寸に完璧に合致し、しかも印台には空洞がありません。

陶磁器は焼成すると１割〜２割収縮し、この様な方形で空洞の無い、しかも厚さ４７ｍ

ｍの磁器は、変形するか爆発し焼成不可能であります。

私の知りうる限り“自然火力”で焼成した、このような方形の陶磁器は世界中に一点も

ありません。

日本を代表する幾人もの陶磁器関係者が“焼成不可能”と云い切った陶磁器です。

玄宗皇帝の勅令で「開元」元年から３０年を費やし、延人員“何千万人”を動員し、焼

成なって年号を「天寶」と改元したのであります。

世界中の名工がこの日本に集結して、古来の自然焼成法で焼成を試みたとしても、不可

能世界への挑戦であり、焼成の確率は奇跡を期待するしか術はないでしょう。

もし奇跡的に焼成なったと仮定した場合、焼成に要する総経費はアメリカＮＡＳＡアポ

ロ計画の総予算を上回り、焼成燃料の樹木は日本の国土から消失すると言ったら各位は

信じられるでしょうか！！！。

焼成も不可能世界でありますが、さらにこの印面に篆刻された韻文「九文字」は未来の

スーパー・コンピューターでも解析不可能な、天文学的確率の中から創造された、漢文

化の神知「太極」の神秘が“天隠”されてありました。

韓国の国旗は太極旗です。何故解析不可能かは製本の「寶」本に詳しく書いてあります。

そして、この神噐「寶」こそ、老子「五千言」第40章から創造され、後世に伝わる幻の

器「方円の器」でありました。

この奇跡の韻文を考案したのが、唐代、中国道教茅山派12代宗師・司馬承禎です。

焼成の奇跡と、韻文の奇跡、これが“ビッグバン”「太極宇宙」を具現した神噐「寶」で

あります。

その唐朝の神噐・太極「寶」を鎮護する神獣・獅子「白澤」は、中国は云うに及ばず、

東南アジア全域に伝播した、獅子文化の原点、基であります。

その伝播面域は、“万里の長城”を凌駕し、その歴史的、文化的価値は二十世紀最大の発

見と云われる秦の始皇帝の「兵馬俑」も比較外であります。

遣唐使がもたらした正倉院文物の紋様は、獅子が中国皇帝の象徴「龍」を、75対10で

（未製本付箋★�@１３６頁〜１３９頁）完全に圧倒しております。まさに唐代「寶」の

証左であります。

この神噐「寶」が天寶年間の「安史の乱」に“強奪”されたことを、詩聖・杜甫が詩に

詠み、（未製本付箋★�A６８頁）今も歴史の彼方で叫んでおります。

動乱以後「寶」は歴史の闇に消え、その行方は１３００年間一切不明で、今日までのあ

らゆる歴史書、文献にも登場することの無かった幻の「寶」です。

神噐・太極「寶」の解明、発掘により、唐代史・道教史・陶磁史・印章史・漢字学・中

国民俗学・皇帝文化史・その他、漢文化の歴史は根底から塗り替えに迫られております。

 同封の通り故草柳大蔵先生はじめ日中を代表する諸先生から深い称賛の玉書を賜って

おります。

これまで中国歴史研究の何十人もの諸先生方に「寶」本をお送りし、漢文化の歴史を覆

す世紀の「寶」発見をお伝えしてまいりましたが、返書を賜った白眉の方々以外、誰一

人正面切って異議・反論出来ず、皆さん沈黙もしくは背走です。

同封、「日本道教学会」「日本中国学会」「東方学会」への最終書状を御検分願います。

私は一昨年約３０００名の諸先生と勘案される日本を代表する三学会に、礼を尽くし、

意を尽くし、約１年の期間を費やし、「寶」の真偽・是非を問うて参りました。

しかしながら、三学会揃って公式応答は一切戴けず、完全沈黙であります。

書状の通り、私は三学会に対し、門戸を閉じ沈黙されるは、「寶」本の枝葉な錯誤は別と

して、「寶」の史実・真理、歴史の大脈・大本、一切に異論反論なきものと承知する旨の、

念に念を押した内容証明書でその是非を確認致しております。

そして三学会を踏破し、陶磁器か否かは日本を代表する公的機関また幾人もの専門の諸

先生で確認済み（未製本付箋★�B１７３頁）でありましたが、更に昨年約１年を費やし、

陶磁部門の最高学会である『東洋陶磁学会』の門を叩きましたが、結果は三学会と同様

で御座います。

四学会の対応は歴史への大罪、真昼の蜃気楼であります。

何故のような事が起きるのかは、同封ノーベル賞学者アレキシス・カレルの著書の一節

がまさにその虚を明確に指摘しております。

私は『東洋陶磁学会』のご返答を待つ間、『文化庁審議委員会』『日本学術会議』

『ＮＨＫ』その他にも、同様の書状をお送りし最終、青木保文化庁長官に『訴状』を（５

月３０日）差し上げております。                                         

青木長官への『訴状』（インターネット掲載）に認めました通り日本は「政治」「経済」「文化」、

全てに亘り危機的様相であります。

私の予言どおり、経済は１０月７日の株の大暴落で、日本は恐慌状態です。

中国４０００年、世界に鳴り響いた文化の黄金期、その金字塔、神噐・太極「寶」解明

発掘は、ドイツのシュリーマンがトロイアの遺跡を発見した壮挙に匹敵する“世紀の発

見”と信じて疑いありません。

歴史は未来を観る座標軸、文化は人類共有の財産と心得ます。

 漢文化の歴史の扉、登龍の門の扉は、未だ開いておりません。

あらゆる研究書は著者にとって「命」であり「宝」であります。

漢文化の歴史を覆す神噐・太極「寶」発見を知らず、空しい「虚」の歴史書が今も続々

刊行されております。

中国歴史研究家は、日本のみならず、世界においでます。

私のみならず、マスコミが、この世紀の「寶」発見を世界に発信することは、歴史的責

務であります。

現在同封カードのホーム・ページにて、国内外に発信致しておりますが、応答は鈍く、

未だ歴史は開いておりませんので、このような仕儀に及んだ次第であります。

「寶」のホームページには、同封新旧「寶」本は勿論、同封資料その他、今日までの歩

み全てが掲載されてありますので、担当部署に御差配願えれば幸甚です。

この世界遺産とも云うべき神噐・太極「寶」発見が、この日本から世界に向けて発信さ

れることは後世、政治的にも文化的にも大きな意義を持つものと確信致しております。

未曾有の国難に神噐「寶」が降臨したと感得致しております。

不眠不休、言葉にならぬ１７年でありました。

私的にも絶体絶命の状況下で、日暮れなんとしております。

御社ならびに関係機関の速やかなる対応を“一刻千秋”の思いでお待ち申しております。

未熟者の不調法、不作法、世紀の「寶」発見に鑑み、平に平にお許し願います。

  向寒の折、貴台各位の一入のご自愛切にお祈り致しております。

                                                    　　　　　　　　　　敬白

                                               平成20年11月20日