「東洋陶磁学会」

名誉顧問     楢崎 彰一 殿

     常任委員長    伊藤 郁太郎 殿

冠省

白雪の能登半島の付け根、氷見市より御便りを謹んでお届け申し上げます

貴学会の存在をインターネットで初めて知り、逸る気持でキーを叩いております

貴学会の目的が東洋陶磁の調査・研究を深め、世界の研究者と交流を図り、日本における

学術文化の向上発展に寄与する目的で設立されたとあります

学会設立の趣旨に照らし、全ての学会員に緊急にお知らせしなければならない東洋陶磁史

上、空前の重大ニュースをお伝えいたします

同封の製本と仮本は約10年の歳月を費やし中国4000年の至宝、神噐・太極「寶」解

明・発掘の拙著です

陶磁器蒐集が高じて、門外漢がはからずも踏み入れた世界です

巻頭の紐・獅子陶印が神噐・太極「寶」であります

解明の結果この獅子陶印は約1300の中国唐代、玄宗皇帝の勅令で焼成された、唐朝の

神噐として宗廟に安置された「寶」です

712年、開元=太極=先天〜天寶までの約30年の歳月を費やし焼成なった、未曾有の

陶磁器です。

焼成なって年号を天の寶、戴(年)く!!!と改元したのであります

これが元号「天寶」の真因です

そして唐代玄宗皇帝は「璽」印の呼称を史上はじめて「寶」と命名しております

その「寶」を日本最大の『大漢和辞典』は「神」「道」「印章」「たから」と語訳しておりま

また玄宗皇帝は則天武后時代の仏教偏重を改め唐朝の皇宗を「道教」と定め、自らも道主

皇帝に就任しております

その象徴の宝器が神噐・太極「寶」なのです

印面には、道教と中国文明の神髄、太極の神秘が天隠されてありました

玄宗皇帝に道主皇帝に任じ、この奇跡の文言を発明したのは道教茅山派12代宗師・司馬

承禎です

この「九文字」には未来のスーパーコンピューターでも創造と解析不可能な道教宇宙が天隠

されてありました

さて中国政府はアメリカのクリントン元大統領を唐様式で歓迎しております

また多くの諸先生が唐代は中国4000年の歴史上、“文化の黄金期”と位置づけておりま

その文化の黄金期、唐代の金字塔が神噐・太極「寶」であります

そして「寶」の紐の獅子は道教開祖の一人、伝説の黄帝の御世に現れたとされる神獣「白

澤」であります

中国皇帝の紋章「龍」に代わり、開元のルネッサンスその象徴として獅子が王座の地位に

就いたのです

東南アジアに広がる獅子文化はこの「寶」の獅子が基です

唐代その獅子「白澤」が唐朝の匠達によりあらゆる工芸文物に彫られ描かれ、正倉院文物

にもたらされたのです

正倉院文物の獅子は龍を完全に駆逐しております

驚くべき史実です

恐れ多い事ではございますが、先生方ご専門の陶磁器に移させていただきます

「開元」元年、勅令をもって唐三彩、明器を請願制にしております

なぜ請願制にしたのか、それは「寶」焼成のため、中国全土の陶工が一箇所に召集された

からであります

また、この唐代に陶器にかわるメイドインチャイナの原点、磁器生まれております

唐三彩もどこまでも白さを追求しております

そして唐三彩に代わる唐白磁が生まれております

洋の東西を問わず神や仙人は白色です

道教の神々は仙人です

また印面に篆刻された中央「太上老君」は老子の尊称で、老子の風貌は“黄面白首”と伝

説にあります

そして『大漢和』に白土は“天下大吉”の色とあります

神獣獅子の「白澤」は呼称の通り、白色です

端渓の硯とともに天下に貴賎無く用いられた唐白磁の真の窯場が未だ発見されていないと

出光美術館の長谷部樂爾先生の研究書に記してあった筈です

それは何故か?!

「寶」は神噐であります

神噐誕生の地は、神噐に相応しき聖地でなければなりません

私の拙著にその窯場の聖地を推定してあります

聖地決定には道教宇宙の道理に叶う必然が求められます

唐代「河南省・寶豊縣の東」に“龍興”と言う地名があります

洛陽から南極星の方角、南、約100`離れた地点です

『大漢和辞典』の漢字の最大画数は64画の二文字「龍」と「興」を各々四文字組み合わ

せた漢字です

64画は易の64卦です

魅惑と疑惑に満ちた地名です

そこに約1300年前、道教神殿が建っていた言い伝えがあるなら試掘するに十分な候補

地です

「寶」解明、発掘には、陶磁器部門だけでは、不可能でありました

そのような訳で「寶」解明には、唐代史・道教史・印章史・漢字学・獅子文化・中国古銭

の世界・漢詩の世界その他あらゆる部門からの照射考証が求められました

そして会員数600余名の「日本道教学会」は私の4度に亘る配達証明、内容証明書の書

状による問いかけにも、異論反論できず完全に沈黙されました

沈黙されるは、枝葉な錯誤は別として歴史の大脈、大本を認められたと内容証明書にて念

を入れ確認致しております

同封資料の通りこれまで陶磁器部門は富山県「中央研究所」、石川県寺井町「九谷焼研究所」

出光美術館・長谷部樂爾館長、京都「藤井有鄰館」藤井善三郎館長、富山県愛石会、敦賀

会長、その他何箇所も見ていただきました

しかしながら、同封資料中の中国故宮博物院の公式鑑定は自然石との判定であります

故宮博物院は現物の「寶」を手にしておらず、写真だけの判定です

即ちこの「寶」の印台の寸法は印面70mm×70mm×高さ47mmで、空洞がありま

せん

この寸法を唐代「度量衡」で割り出すと一寸五分、九寸となります

「一」「五」「九」は天子皇帝の陽・数位です

驚くべき史実です

そして私の知る限り、自然火力で焼成した厚さ47mmの方形の焼き物はありません

しかも1ミリの誤差がありません

更に詳しくは改訂「寶」本に記述してあります

大阪市立美術館蓑豊館長・他幾人もの先生が焼成不可能と驚嘆しております

ご要請がありましたら現物の「寶」を持参致しますので、鑑定の上、東洋陶磁学会の公式

声明をお願いしたいのです

解明とその後の戦いに15年の年月を消費しました

果てしない果てしない道を歩んで参りました

それらの歩みは末尾の「寶」HPにアクセス戴ければ載っております

アドレス・カードも同封いたしておきます

中国故宮博物院の公式鑑定の書状は陳健大使の指示によるものです

それは私の拙著を読まれた王敏女子の進言によるものです

王先生は中国全土の大学から選抜され、文系で初めて国費で来日された中国若手ナンバー

ワンの先生です

大使への進言は私の解明結果に異論反論無く、驚愕されたからであります

賜った同封の諸先生方の書状にお目通し願います

「日本道教学会」も異論反論無く、陶磁器部門以外、殆んど終えております

神噐太極「寶」は中国4000年の至宝であります

この「寶」の降臨によって、陶磁史は勿論、唐代史、道教史、漢字学、印章史、中国民俗

学、皇帝文化その他、あらゆる歴史の塗り替えに迫られております

著書は諸先生方の“命”であります

「寶」の存在を知らず、空しい歴史書が続々刊行されております

それは日本のみならず、世界の中国歴史研究者もしかりであります

東洋陶磁学会の早急なる取り組みを衷心より切望するものです

急ぎにて思案が纏まっておりませんが、とりあえずお送りさせて戴きます

残寒の時節、一入のご自愛、切にお祈り申し上げます

不乙

平成2028

追伸

HPの紹介では貴学会には会長も理事長もいないとの事で、名誉顧問お二人にこの「寶」

本をお送りさせて戴きます

また先日、10年程前「寶」を直接拝見戴いた関係で、長谷部樂爾先生にも「寶」本をお

送り致しております

学会の諸先生方に「寶」のHPアドレスをお知らせ願います

新旧「寶」本と過去の道のり、そして現在の「寶」の状況が載っております

宜しく精査願います

以上

  同封・新旧「寶」本

        諸先生方の書状一式                                       

        アドレスカード10枚

〒935―0022          

富山県氷見市朝日本町12―7番地

             湊川ハイツ内