第四章(四) 印面の黄色』

この獅子印「寶」は全体が唐白磁で焼かれ基調は神の白色です

しかし印面だけは少し黄色がかっています

写真は少し強い黄色ですが、実物は薄い黄色です

「寶」製作の段階で、多くの焼成条件をつけています

「天下大吉」の白土で焼く事。

焼き上がりは神と仙人老子の「白色」

道教の始祖は黄帝です

当然黄色です

また「太上老君」老子も“黄面皓首”顔は黄色でした

そして印面、全ては玄宗皇帝の国土です

国土は豊潤、稲穂の実りで黄一色です

黄土高原、黄河は母なる大河です

そして神の文言が記された伝説の天書は、黄金に輝く光の文字で書かれてあった天書です

勿論黄色は中華の皇帝象徴の色です

印面は黄色の焼き上げです

                                           平成1932