殿   

粛啓


はじめに、未曾有の国難に、身命を挺して

おられます、政府閣僚各位そして衆参国会議

員の諸先生に国民の一人として深甚の敬意を

表するものです。

その国難に寸刻を惜しんで奮闘しておられ

る諸先生各位に、身の程も弁えず、「訴状」

差し上げますこと平に平にお許し願います。


このような時代錯誤的「訴状」を御届け致しましたのは、中国4000年の至宝、神噐

太極「寶」解明・発掘をお知らせする為で御座います。

同封・元NHK経営委員会座長・故草柳大蔵先生他、日中を代表する諸先生方からの身

に余る書状を御検分願います。

まさに世界遺産とも云うべき世紀の「寶」発見と信じて疑いありません。

陶磁器蒐集が高じて「寶」と宿命的に出会い、解明・執筆に約7年、そして大学教授・

学会・各界各層に訴えて計17年の歳月を余儀なくされました。

「寶」本刊行後、約5年、家業再建と私事に忙殺され空しい歳月をやり過ごしました。

そして一昨年、初版の「寶」本を書き改め、再び活動を再開した次第であります。

過去10年、個々の大学教授数十名に、漢文化の歴史を覆す、拙著「寶」本をお送りし

歴史の是非・真偽を問うて参りましたが、誰一人正面切て反論できず、殆んどの先生が沈

黙か背走されました。

また同封の『日本道教学会』には八年前に5度そして再開した一昨年に4度、計9度、

そして『日本中国学会』に4度『東方学会』4度、拙速を避け、十分なる期間設け、意を

尽くし、「寶」の歴史的真偽・是非を問いましたが、会員数約3000名と勘案される「三

学会」は、共に完全沈黙であります。

最終、門戸を閉ざし沈黙なされるは、拙著「寶」本の枝葉な錯誤は別として、「寶」の史

実歴史の大脈・大本全てを、お認めなったものとして承知する旨の、念に念を押した書状

(内容証明書)をお送り致しております。

諸先生各位に少々御辛抱願い、出来る限り簡潔にご説明申し上げます。

同封写真、獅子印の陶磁器は、中国文化の黄金期唐代に、あの有名な玄宗皇帝の勅令で

焼成なった唐朝の神噐「寶」であります。

開元〜天寶までの30年間、玄宗皇帝の勅令で、延人員何千万人を動員し焼成なったと

推測される、唐朝の「神噐」で、今日では“焼成不可能”な“奇跡”の陶磁器です。

焼成なって年号を“天の寶”「天寶」と改元(抜粋「寶」本、付箋@)したのであります。

天寶の「安史の乱」で賊軍に、その神噐「寶」が強奪されたのです。

そのことを詩聖「杜甫」が叙事詩で(抜粋漢詩★付箋A)叫び、乱で急ぎ発行された銅

銭(古銭★付箋B)の銭文が明確に「寶」の存在を証明致しております。

「寶」が伊勢神宮の御神体同様、唐朝の神噐で、国家のトップシークレットであった為、

当時もまた後世の史家も一切確認のしようが有りませんでした。

日本最大の『大漢和辞典』に「神噐」は天下の覇者がもつ宝器、天子皇帝の象徴とあり

ます。

即ち『安史の乱』は神噐「寶」争奪の一大歴史のスペクタクルであったのです。

そして「安史の乱」以後「寶」は動乱の闇に消え、後年編纂された新旧「唐書」にもそ

の存在の痕跡は殆んど不明で、神噐「寶」の史実は歴史の陽炎となり、今日までその存在

は一切不明でありました。

神獣、獅子「白澤」が鎮座する印台の寸法は47×70×70oで、1oの誤差の無い

方形でしかも空洞がありません。

自然火力で焼いたこのような陶磁器は私の知りうる限り世界中で1点もありません。

この様な陶磁器を古来の自然焼成法で再現するとしたら、NASAのアポロ計画の総予

算を上回り、焼成の燃料となる樹木が日本の国土から消失すると云ったら諸先生各位は信

じられるでしょうか?!。

同封にある通り日本を代表する幾人もの陶磁関係者が“焼成不可能”と断じました。

また印面の「九文字」には未来の超スーパー・コンピューターでも解析と創造不可能な

「太極」の神秘が天隠されてありました。

「太極」とは古代中国の宇宙観で「太」は無限大「極」は極限で、これが一つになった

現代宇宙理論、質量無限大のビックバン宇宙です。

韓国の国旗は太極旗です。

そしてこの台座に鎮護する獅子「白澤」は、東南アジア全域に伝播した獅子文化の基で、

その伝播面域は「万里の長城」を凌駕いたします。

遣唐使が持ち帰った、正倉院文物(抜粋「寶」本写真★付箋C)にある獅子は、中国皇

帝の象徴「龍」を75対10で完全に駆逐しているのはその証左であります。

また「老子」五千言、第40章から生まれたと伝説される、幻の器「方円の器」こそ、

正にこの獅子印「寶」でありました。

驚愕の史実であります。

この神噐・太極「寶」の史実を唐代史・陶磁史・道教史・渡来文化、皇帝文化史・印章

史・中国民俗学、易と陰陽五行思想、その他歴史のあらゆる事象全てが明確に指し示して

おります。

神噐・太極「寶」発見により、漢文化の黄金期唐代歴史は補正と加筆、根本的塗り替え

に迫られております。

本年に入り日本における東洋陶磁器関係の最高学会である「日本東洋陶磁学会」の門を

叩いたのでありますが結果は三学会と同様の結果であります。

何故このようなことが起きるのか?

同封ノーベル賞学者のアレキシス・カレルの著書の一節が、ものの見事に語っておりま

す。

同封中国故宮博物院の公式鑑定書をご覧願います。

陶磁器か否かは日本の公式機関2ケ所そして日本を代表する諸先生方で検証済みであり

ました。(資料在中)

中国大使館が何故動いたか、それは文系で初めて国費で来日した中国若手ナンバーワン

の王敏女史が私の「寶」解明書に、一切異論反論できず、驚愕されたからです。

大使館からの事情聴取に応じ、前陳健大使が故宮博物院に公式鑑定の指示を発したから

であります。

日本ではありえない写真鑑定の結果は“自然石”との判定で、国内の判定と全く逆の結

果です。

また「寶」証明の歴史的根幹をなす主要な「道教」そして「易・陰陽五行思想」は、文

化大革命の後遺症で、鑑定書の結論となりました。

韻文「九文字」には易と陰陽五行思想から創造された道教宇宙「太極」の神秘が天隠さ

れてあり、それゆえ『日本道教学会』に二波、計9度も門を叩いたのであります。

いずれにしても同封資料全てを検分し総合判断戴ければ、史実は明々白々であります。

神噐・太極「寶」は世界遺産とも云うべき、世紀の「寶」であります。

漢文化研究者は日本のみならず、世界中においでます。

空しい虚の歴史書が、今も続々刊行されております。

世界に向けて発信するは、歴史的責務であります。

まさに漢文化研究に太極「寶」の“核爆弾”が投下されたと云って過言ではありません。

大學教授その他3000名以上と勘案される「四学会」の対応は歴史への大罪、真昼の

蜃気楼であります。

「四学会」を完全踏破した本年4月と10月に二度★@「文化庁審議委員会」★A「日

本学術会議」★B「NHK」★C「NHK経営委員会」の各会長役員に「寶」本と「訴状」

と諸資料を御送り致しております。

そして本年5月31日と11月10日、★D青木保文化庁長官にも、「訴状」を御届け致

しております。

世紀の「寶」であり、門外漢の各位であることは承知致しておりますが未だ★@ABC

Dから応答を戴いておりません。

私は長官への「訴状」の中で、日本は「政治」「経済」に加え「文化」の“危機管理”も

体を成していない旨を御注進申し上げました。

市井の者が約17年間、気の遠くなる道を歩んで参りました。

「寶」本刊行後の約10年を振り返る時、国体の不備、あらゆる機関に携わる方々の難

題の先送りと逃避、覚悟の劣化を痛感せずにはおれません。

「寶」が我が国の国体の不備を正し、漢文化圏での日本の威信回復の一助となれば幸甚

です。

漢文化の至宝、世界遺産とも云うべき神噐・太極「寶」が、中国・台湾・韓国でなく、

我が国で発見・確認されるとは、後世“政治的”にも“文化的”にも計り知れない意義を

持つものと考えます。

私はこの世界的混沌、未曾有の国難、そして余りに道理の乱れたこの日本に、神噐・太

極「寶」が“降臨”したと“感得”致しております。

同封HPアドレスに新旧「寶」本、約17年の歩み、その他全ての次第を掲載し、国内

外に発信致しております。

全ては天命宿命であります。

なお、諸先生各位は勿論でありますが、未曾有の国難を一身に受けておられる麻生総理

には恐れ多く控えさせて戴きます。

なお、神噐「寶」の処遇は、無条件にて全て文化庁にお任せする存念です

以上、絶体絶命の状況下、白州にて担当機関のご沙汰を“一刻千秋”の思いでお待ち申

しております。

未熟者の不作法、身の程も弁えぬ仕儀、世紀の「寶」発見に鑑み平に平にご容赦願いま

す。

国難に当たる貴台ならびに諸先生各位の奮闘とご健勝を心よりお祈り申ております。

敬白

皇紀2668年12月15日