「日本中国学会」

  池田知久会長殿

冠省

突然北陸の田舎町から、非礼を省みず謹んで御便りを差し上げます。

お届けしました題名「寶」は、門外漢が10年の歳月を費やし、漢文化の歴史を根底から

覆す中国4000年の至宝、神噐・太極「寶」について史上初めて解明し、その存在を立

証した拙著です。

「寶」本冒頭写真、獅子の“陶印”が神噐・太極「寶」です。

解明、発見致しました神噐・太極「寶」は、日本最大の『大漢和辞典』に載る「寶」で、

約1300年間、誰一人として確認したことの無い漢文化の至宝です。

神噐・太極「寶」は中国文化の黄金期、唐の時代に、あの開元の治世で有名な玄宗皇帝の

“勅令”により製作された宗廟の神噐です。

解明の結果、この神噐・太極「寶」は約30年の歳月かけ、唐朝が総力を挙げ焼成した奇

跡の陶磁器です。

もし世界中の陶磁器制作の名工達が、この日本に集結し、古来の焼成法で再現を試みたと

した場合、奇跡を祈るしか術の無い未曾有の陶磁器なのです。

★もし奇跡的に焼成なったと仮定した場合、そのかかる経費はアメリカNASAのアポロ

計画の総予算を軽く超える結果となるでしょう。

もし奇跡的に焼成なったと仮定した場合、焼成の燃料となる木材は日本の国土から消失す

ると言ったら会長はじめ諸先生方は信じられるでしょうか。

中国唐代、則天武后時代から玄宗の父睿宗の代も含め、開元まで頻繁に瑞祥改元がなされ

ております。しかし712年・元号「開元=先天=太極」から742年「天寶」までその

間、泰山封禅の儀を挙行するも、約30年間一度も改元なされておりません。

即ちこの30年間が「寶」の制作期間です。

そして神噐「寶」が焼成なって瑞祥元号、天の「寶」戴(年)く、まさに「天寶」と改元

したのです

さらにこの印面に篆刻された「九文字」には天文学的確率の中から創造された漢文化の神

知“太極”の神秘が天隠されてありました。

ご存知のように太極旗は韓国の国旗です。

「太極」の「太」は無限大、「極」は極小です。

それが一つになった状態、即ち現代宇宙理論、質量無限大のビッグバン説と同じでありま

す。

「太極」は中国文明の神秘、易・五行思想の太上に戴く漢文化の“神知”であります。

その漢文化の神髄“太極”を具現するため五行思想の木火土金水の五材を用い獅子の璽印、

神噐・太極「寶」と化したのです

更にこの神噐「寶」こそ、『老子』“五千言”第四〇章から創造され、後世に伝わる“幻の

器”「方円の器」でありました。

また中国道教伝説に、目も眩む“光の文字”で書かれてあったと伝わる「天書」伝説があ

ります。

★この伝説の“方円の器”も、そして光で印されたという“天書”伝説も、実はこの神噐

太極「寶」でありました。

この韻文「九文字」こそ、未来の超スーパー・コンピューターでも創造と解析は不可能な、

“神の文言”です。

なぜ創造と解析が不可能かは拙著「寶」本で解説してあります。

同封、製本された旧本も合わせて読んでいただければよりご理解戴けると存じます

そしてこの奇跡の韻文を考案した謎の宗師は唐代道教、茅山派12代宗師、司馬承禎であ

ります。

★さらにこの台座に鎮護する獅子は、中国は言うに及ばず、東南アジア全域に広がる獅子

文化の原点、基であります。

即ち正倉院の獅子文物、狛犬、獅子舞のルーツであります。

この神噐・太極「寶」は天寶年間の“安史の乱”に強奪されて以後歴史の闇に消え、その

行方は一切不明でありました。

神噐「寶」が奪われ、取り返せと詩聖杜甫が、「送従弟亞赴河西判官」の詩で、今も叫ん

でおります。(改定「寶」本64頁)

神噐は天下の覇者象徴の宝器です、日本の伊勢神宮の御神体同様、太極「寶」は神噐であ

るがため唐朝のトップシークレットであったのです

神噐「寶」は安史の乱以後、歴史の闇に消え、今日まで誰一人知る術はありませんでした。

神噐、太極「寶」は、今日までのあらゆる歴史書、文献にも登場しない幻の「寶」です。

●神噐「寶」解明、発見により、唐代史、道教史、陶磁史、印章史、漢字学、中国民俗学、

皇帝文化その他、漢文化のあらゆる歴史書の再考、加筆、訂正に迫られる事は必至であり

ます。

また中国・台湾、両故宮博物院に収蔵される金銀銅、玉、陶磁器、絵画その他膨大な美術

工芸品も同種同類比較対照のある品々です。

神噐「寶」はそれらの美術工芸品を遥かに超越した、漢文化の金字塔であります。

ご存知と存じますがアメリカ・クリントン元大統領の歓迎式典に中国政府は唐代様式で歓

迎いたしました。

今も唐代は中国4000年の歴史上文化の黄金期であります。

●その漢文化の黄金期その金字塔、太上に輝くのが神噐・太極「寶」であります。

解明執筆そして中国歴史研究に身を置かれる諸先生は勿論各界各位に訴えて、既に7年、

解明執筆と合わせ約15年まさに不眠不休の道を歩んで参りました。

同封書状の吉野裕子博士は易・陰陽五行思想研究における日本の第一人者のお一人です。

また中国美術工芸の収蔵で世界的にも有名な京都藤井有鄰館藤井善三郎館長は、陶磁器は

勿論中国古印の研究でも日本を代表するお方です。

さらに元NHK経営委員会・故草柳大蔵様は、日本文化は勿論、中国歴史文化芸術にも精

通された日本を代表する知性のお方です。

また、現在法政大学に席を置かれる王敏女史は中国全土から選抜され、文系で初めて国費

で来日された先生です。

★王先生は私の「寶」解明書に一切異論反論なく中国政府に働きかけて戴きました。

中国北京故宮博物院の鑑定結果は陶磁器では無く自然石との残念な結果なりましたが、驚

愕された王先生の進言により中国大使館が動いたのです。

鑑定は印台厚さ47×47×70mm空洞の無い方形の陶磁器は焼成不可能との判断によ

り下された鑑定です。

同封仮本に記してありますが、★陶磁器か否かの鑑定は日本国内の研究所・美術館6ケ所

にて99.999%の確率で終えております。(173頁)

決着しているとは言え、中国故宮博物院と日本国内の鑑定と真っ向から対立致しておりま

「寶」の最終鑑定には、陶磁器部門よりむしろ唐代史・道教史からの照射鑑定が不可欠で

あります

そのような訳で私は過去7年間「日本道教学会」の門を叩いて来ました

しかし残念な事に、意を尽くし手順を踏んだ当方の再三再四の申し入れにも関わらず、沈

黙を通しております。

★道教学会元会長の桜美林大学野口徹郎名誉教授が理事会に諮る働きかけを戴きましたが、

それも黙殺されました。

★沈黙を通されるということは、「寶」本の枝葉な錯誤は別として、歴史の大本、「寶」の

史実全てを、お認めになったと了解させて戴く旨、一方的ではありますが学会長に、書面

にてお伝え致しております。

この「寶」の唐代は道教が皇宗であり、道教の黄金期です、しかも玄宗皇帝は史上初めて

道主皇帝に就任しております、そしてこの「寶」は道教の最高宝印であります、学会の研

究命題である道教のまさに中心核の解明発見の、この「寶」本に一切の反論も異議も唱え

ず、完全沈黙するは、信じ難い光景であります。

重ねてこの「寶」発見は、ただ単に中国4000年の至宝を発見したに止まるものではあ

りません。

先に列記した漢文化研究のあらゆる歴史書の見直しが求められております。

●過去7年間を振り返っても、この中国4000年の未曾有の至宝、神噐太極「寶」発見

を知らずに、お気の毒な虚の歴史書が続々世に送り出されております。

門外漢がはからずも踏み込んだ世界ではありますが、中国歴史文化を研究命題に参集され

る貴学会にお知らせする事は、歴史的責務であります

この「寶」発見は20世紀最大の発見と言われる秦の始皇帝の軍団「兵馬俑」を遥かに凌

駕する、漢文化最大の発見であります。

●まさに漢文化の歴史研究に太極の“核爆弾”が投下されたと言って過言ではありません。

以上の次第で貴学会に、これまでの経緯をご報告し、会長のご高配を衷心より願う次第で

あります。

重ねて門外漢というより素人がはからずも踏み込んだ世界です。

暗礁と漂流を繰り返し、果てしない道を歩んでまいりました。

もとより私心無く神噐太極「寶」は人類共有の財産であります。

文化庁にいつでも寄贈の所存です。

初版「寶」本、改訂「寶」本、そして歩んでまいりました経過その他は末尾に記すホーム

ページにも詳しく載っております。

先月、ホームページで貴学会が日本道教学会をさらに包括する上部学会である事を初めて

知りました。

会長におかれましては、道教学会との経緯も御賢察の上、ご高配を願う次第であります。

お忙しい事は万々承知の上ですが、本年11月末までに何らかのご返事を賜れば幸いです。

また解明「寶」本に異論反論が御座いましたら、浅学非才を承知で、できる限り応答する

所存であります。

またご要請があれば如何なる公開の席にも馳せ参じる所存です。

★漢文化研究における日本最大の貴学会による歴史部門からの公式声明を切望するもので

あります。

歴史を覆す世紀の発見であります。

同封改訂「寶」本を優先に、枝葉な錯誤、誤字、脱字等、委細かまわず読み飛ばして戴け

ればありがたいです

神噐・太極「寶」解明発掘に鑑み未熟者の不調法と不作法、平にご容赦願います。

1300年の歴史の彼方から放たれた神噐・太極「寶」鑑定の“勅書”「日本中国学会」に

謹んでお届け申し上げます。

会長のご高配と、ご英断を“一刻千秋”の思いで、白州にてお待ち申しております。

会長のご健勝を遠く北陸の地でお祈り申しております。

         不乙

HPアドレス   http://www.sanyo−jisyo.com

Eメール     apasanyo@p1.cnh.ne.jp

★FAX          0766―74−6441



追記

ホームページ・アドレスカードを同封いたしておきました

ホームページには、お送りしました製本の旧「寶」本、そして未製本の改訂「寶」本全て

載っております

貴学会約2000名の諸先生各位に、HPアドレスをお知らせ戴ければ幸いです

また同封の諸先生各位から賜った書状の一部もお目通し願います

私として来春には全ての次第をインターネットで日本はおろか全世界に発信する予定です

同封各書状も精査の上、御賢察願います

日本道教学会との過去の経緯と往復書状は一度には煩雑さを極めると存知、日を追ってお

届けする所存であります

以上宜しくお願い申し上げます

<同封>

中国故宮公式鑑定書

王敏女史の書状

吉野裕子博士の書状

藤井有鄰館藤井館長書状

草柳大蔵先生の書状

野口徹朗日本道教学会元会長の書状

ホームページアドレス・カード理事長・副・理事15枚

その他

以上

平成19111

                     

〒935―0022

                      富山県氷見市朝日本町12−7湊川ハイツ

                                                                         平成承禎