設立趣旨
我々を取り囲む環境は21世紀に向けて、ますます変化の激しいものとなり、かつ多くに予期せぬ
未知の事柄に遭遇することが避けられない状況となってきている。とりわけ特定の目的のために
意図的な組織活動をしている人々にとっては、このような今後の環境変化は、極めて厳しい条件
をもたらすものといってよい。それは国家の活動であれ、企業の活動であれ、その他のものであ
れ、その環境条件の厳しさには変わりがない。
元来、新しい行動を起こそうと企画する人々が、将来の環境変化を予測し、その変化の中から好
機と脅威となる要因をよみとり、事前の対応を考慮した企画を立案することは、当然である。また、
それらの好機と脅威となる要因を最大限に考慮して、最も効果的でかつ独創的な企画をいかにし
て立案するかは、経営学の分野においても最も重要な課題のひとつとして扱われてきた。
しかしながら、今日から21世紀に向けて予測される環境変化には、これまで我々が永年にわたっ
て蓄積してきたマネジメントの知識や経験、洞察力や判断力だけでは理解し対応できない新しい
未知のものがあまりに多すぎる。
それは、第一に経済活動の国際化、地球規模的拡大であり、第二には組織間の国際的な相互
依存関係の複雑化であり、第三には情報通信技術の革新的な進展による世界的な規模による
情報の即時共有化である。
このような新しい環境変化の中から発生するリスクには、突発的にあるいは予測不可能なものが
多く、さらには自己と無関係な、あるいは極めて遠い関係にあるものと認識していた事象によって、
自らが根底から覆されるほどの打撃を受けることもありうる。これらのリスクには、企業レベルを
超えた国家レベルの対応が必要となってくるのであろう。最近では、これを危機管理(クライシス・
マネジメント)とよんでおり、具体的には政治的、経済的、国家的、科学技術的、自然環境的環境
領域でのクライシスがあり、カントリー・リスク、海外進出企業の完全現地化、通商摩擦、企業犯罪、
製造物責任、自然災害、地球環境保護などの諸々の問題が含まれる。
ところで、このようなクライシス・マネジメントのあり方や方法論について体系的な研究はまだ少なく、
起こりうるクライシスに対して実務的に対応できる学識経験者や専門研究者も極めて少ないのが
現状であって、クライシス・マネジメントの理論体系の確立と実務的技法の普及ならびに専門家の
育成は現代の大きな課題である。
我々は、このような時代の要請に応えるため、「日本危機管理学会」を設立することとし、クライシス
を多面的視野から科学的マネジメントするために、単に研究者ばかりでなく、ひろく産業界、官界が
共同して研究を推進し、その研究成果を積極的に社会に公表し、役立たせていきたいものと考えて
いる
役員・組織図
会長: 高梨智弘 T&T Partners 理事長: 原田 泉 国際社会経済研究所
副会長: 池田十吾 国士舘大学 常任理事: 小渕昌夫 アジア太平洋
同: 石崎忠司 中央大学 開発型企業研究所
同: 鈴木幸毅 東京富士大学 同: 戸田容弘 国士舘大学
同: 中尾三平 日本私学経営活性化協会経営支援センター
名誉会長: 石川 昭 青山学院大学 理事: 青野光裕 経営コンサルタント
最高顧問: 師岡孝次 国際学士院大学 同: 大江比呂子 横浜国立大学
特別顧問: 佐藤俊夫 国士舘大学 同: 小宮靖夫 川口短期大学
同: 森田松太郎 ARI研究所 同: 酒井 明 千葉科学大学
同: 辻本 篤 東京大学
同: 林  誠 戦略経営研究所
同: 松延洋平 ジョージタウン大学
同: 八木春馬 リスクMS研究所
監事: 原 優冶 CMF国際大学
以上