『中国の図書情報文化史』拓殖書房新社  

著者・工藤一郎略歴 昭和8年生まれ

東京大学東洋文化研究所勤務

第1刷発行    2007年3月

 

先月3月に発刊された新書である

神噐「寶」を裏付ける更なる記述がないか、慎重に検証

発見!!!!!!!!!!!!!!!!!!

開元初、院使を置き四部書を乾元殿で写させた

玄宗皇帝は仏教に関する書籍目録を知昇に編纂させた

   『開元釈経録』(20巻5048巻)は中国における大蔵経の基礎をなす

    一巻は紙20枚を繋ぎあわせたちもの

    一枚は一行17文字、30行

玄宗の『開元道蔵』(3744巻)は『三洞リョウ綱』と称され道蔵の起源となった

隋唐の、書籍官蔵数の比較                   (87頁より)

          三万七千余巻

          五万六千六十九巻

 

開元3(715)  褚無量らに内書を整比せしむ

開元5(717)  馬懐素を秘書監、国書使に任じ大規模な整理にあたらせる

                     この頃唐代蔵書の最高峰の時期とある

私は「寶」本で唐代開元年間を中国の“ルネッサンス期”と呼称した

上記隋唐の官蔵書籍数の比較を見られたし

唐代に一挙2万巻が蔵版されている

その殆どが開元元年~五年までである

まさに、神噐「寶」考証のための、玄宗が一大号令を発したのである

この開元5年頃までに神噐「寶」、取り分け獅子「白澤」の造形が決定されたのである

この五年間は窯場の決定、窯の造営、陶土と燃料の備蓄、焼成テストなどの準備期間であ

る。印面の篆刻に3年です

開元~天寶までが約30年間、差し引き焼成期間は約22年間である

以上本書により更に又、「寶」の歴史的裏づけが増強された。

工藤先生に深く敬意を表するものです

今日は氷見の大祭、ゴンゴン祭りです。承禎が名付けた異名「獅子吼え祭り」でもある。

めでたき日に「寶」の新たな証拠を発掘する

平成19417